バカラの沼に嵌っていく場面よりも、大王製紙の経営者として場面のほうが強烈でした。浪花節の涙する営業の部長に対して心を鬼にして叱咤激励する場面は読んでいて胃がキリキリするような感じがしました。というのは私は仕事で大王製紙の子会社(この著作内で借入先の一社として登場します)とお取引がありますが、他社とは違い、コストアップに対する考え、直接的な言葉は厳しいものがあります。グループ従業員の皆様には井川意高氏の哲学が今も社風として染みついているのではないでしょうか。こうした経営者を失ってしまったのはもったいないような気がします。