巷で出回ってる評論家といわれる方々の書下ろし(または口述?)経済論の本は、根拠となるデータの参照元とか引用した資料の情報の開示が皆無。まともに読んでいられない本が多い。それにくらべてこの著者は学者さんらしく参考文献リストが加えられていて、冷静に理路整然としていて読み応えありでした。 女性として面白かったのは、「いい男は(とうに発見されて)結婚している」のではなきて、「結婚したから(家族のおかげで)いい男(大人?)になった」のではないか?と問う箇所。 日本の税金が他国に比べて安いというデータも寝耳に水でした。 若年層の年金不払いの増える背景は、ねずみ講式年金システムの目に見えて明らかな破綻をみすえた逆襲であるという話も。「(頭のいい)お上がそんな簡単に破綻させるわけない」なんて小作農的他力本願思考を持つ私より、若い層はもっと大胆で敏感なのかぁ、、と思わせてくれました。実際お上は、無用なハコ物建てるわ、障害者や福祉補助を官僚的なドライさでガンガン削ってるんだった、、、。でも、選挙に行かない国民にはその程度の行政がふさわしいのか、、、 本当に経済格差が日本で進んでいるのか?というテーマも、短絡な感情論抜きで、意外な側面のデータで切り崩して論じてます。 データで問いかける姿勢が貫かれてて、著者の個人的な思想に傾いた本でないためか、いろいろと自分なりに考えをめぐらせることができ啓発させてもらえた本です。