人間の心理の恐ろしさを感じます。

最近も驚くような連続殺人とみれれる事件が起っていますが、この本で描かれているのは、福岡における看護師(当時は看護婦)4人組みによる事件です。確かにこの4人のなかにある支配と抑圧、追従のなかで、複数の保険金殺人にいたるまでの異常さはあるが、それを生み出した背景には大きな特殊性があるわけではないことに、恐ろしさを感じる。また看護師としての知識や技術を利用して殺人を犯したことの凶悪性を感じる。 しかし、今日おこっている学校のなかにおける一部の集団のグループかと、他者に対するいじめを行ってしまう状況ともかぶってしまう。彼ら・彼女らがそのまま大人になり、中年になって起こしてしまった事件のようにも思える。生命の尊さをどうして、まして看護婦が見失ってしまったのか、戦慄させられる事件だった。