高校野球は人間ドラマ

甲子園までたどり着ける球児はほんの一握り。いや、一つまみです。むしろ大多数のこぼれ落ちた人たちのドラマが紡がれる地方予選にこそ、高校野球の神髄が隠されているのかもしれません。家庭の苦境にあえぐ者がいる。体のハンデと闘う者がいる。プラカード嬢に憧れる乙女がいる。テレビには映らない、新聞にも見落としそうな大きさでしか載らない。それでいて人の心を揺さぶる秘話が、この本にはあふれています。高校野球好きなら、一読の価値ありです。