731部隊について実に詳細に、淡々と語られています。わかりやすく、客観的だけど客観視しすぎず。森村誠一氏らしい感じです。施設のミニ見取図(折り畳み・綴じ込み)もついていて、イメージしやすいです。イメージしすぎて、1人でトイレに行けなくなるほど怖かったです…30過ぎてるというのに(^_^;) 想像を超える恐ろしさ。しかし、この本は残酷な実験の描写を書き捨ててプツッと終わることはなく、終結部に近づくにつれ森村氏の視点でこの事実を捉えた描写・部隊の方々の人物像・その後などが描かれており、読み手側もある程度冷静になれたところで終結する流れが非常に良かったです。(実験の是非は別として、)いたずらに恐怖感ばかりあおるものと違う点が文章として素晴らしく、一気に読み終えてしまいました。戦時下にある人間の心理状態について、今一度考えさせられる本です。
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