今から20年ほど前に山本文緒氏の「恋愛中毒」を読み「どうか、どうか、私。これからの人生、他人を愛しすぎないように。」という文章に衝撃を受けて、ファンになりました。「ブルー、もしくはブルー」「きっと君は泣く」など印象的な作品が多く、2021年にニュースで訃報に接した時には(お会いしたことなどないのに)まるで友達が亡くなったように感じました。この「ばにらさま」はバニラアイスのように甘い恋愛物語かと予想して読むと全然違っていて、そのギャップがむしろすがすがしく感じられました。