江戸時代の日本の行政組織を支えた将軍が、どのような健康状態であったのかを、現代医学の所見に基づき述べられている。一部解釈に飛躍があるところも見受けられたが、概ね納得できる内容であった。特に、障害があったと思われるものも長子であることを理由に将軍職に就かせ、組織的に行政組織を支えたとする考え方は驚いた。正室は公家や名家から迎えることが多いが、側室は庶民の健康な女子を迎えたため、その側室から概して心身ともに健康な男子に恵まれ、その後に立派な将軍となることなどが、驚きがある半面、納得できる事実であった。