この巻の主人公はユリアヌス帝。世間では背教者として認知されている皇帝だが、記述を読んでいると、著者のこの皇帝への愛情すら感じてしまう。
一般に悪帝と言うレッテルを貼られた人でも弁護し自分なりに評価を改めようとする姿勢は一貫してみられたけれど、この巻で感じたのは、誰にでもある特性の中のいい部分を抜き出して書いている事が多い事と、悪い部分に関しても「どの様な悪い結果になった事でも初めは善意でなされるようになったものが多い」と言う姿勢で書かれている為に、読んでいる側が気持ちがいいのだ。
だからこそ、長い本でも読み続けられるのだろう。
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