発病5分前!

衝撃でした。 私は40代なので、ちょうどこの本に書かれている内容の 時代に生まれ育ちました。 化学物質過敏症を発症してから、少しずつ情報を集めたり 参考になりそうなものを読んだりしていますが、この本が 書かれていたときには、すでに日本国民は皆等しく、 「発病5分前」 ill-healthの状態に置かれていたようです。 「複合汚染」というタイトルに強くひかれていながら、 読んでしまって、この国の真実を知ってしまったら、 食べることも、空気を吸うことも、安心できなくなってしま うのではないかという予感があり、おそれさえ感じていたため、気になりながらも長い間この本を手に取らずにいました。 でも、そうやって、見ないようしてきた結果が、化学物質過敏症という病気を「もらう」ことになったのだと思いました。 これからも日本で生きていこうと思っている方に、読むことをおすすめします。 昭和54年発行ですが、過去の話しでは済まされません。 むしろ、今の話し、未来の話しです。 もっと早く、読んでおくべき本だったと思いました。 作者が、化学に対して素人である読者に対して、出来る限りわかりやすいように、小説という形をとって書いてくださっています。 ユーモラスをまじえて、疲れさせないようにテンポよく書いていてくださって、ひきこまれました。 肺がんが最近になって増えているとテレビで言っていましたが、そんなことはもうこの本が書かれたころから、とっくに始まっていた問題だったのですね。 そんなことも知らなかった自分を恥ずかしく思いました。