五賢帝の一人、ハドリアヌスの話です。彼の統治のモットーは「寛容」「融和」「公正」「平和」でした。帝国の安全保障体制の再構築のため、治世の三分の二を費やして、広大な帝国の視察をしてまわります。その結果、「属州民が代表をローマに送って自分たちの要望を訴えたのではなく、皇帝の方が属州をまわって属州民の声に耳を傾けた」と言われるようにになります。