表題作「さよならの儀式」は耐用年数を過ぎたロボットと人間との別れを描いた、ちょっぴり切ない物語です。最も印象に残ったのは「母の法律」で、被虐待児等を養親のもとで育てる仕組が高度に発達した近未来の日本が舞台となっており、血がつながっていれば即、親子と言えるのか? ひとつ屋根の下で寝食をともにする日々を積み重ねて、初めて親子と呼べるのでは・・・といったことを考えさせられました。「戦闘員」には、得体の知れない物体に監視され、その物体がじりじりと接近してくる恐怖が描かれています。どれも面白いです。