人に惜しまれつつ隠居生活に入るはずだった徳兵衛。 だけど、どうも惜しまれているのは妻の方で自分ではない。 ガックリしながら始まった隠居生活も退屈で楽しくない。 そんなときに、現役時代は忙しくてあまり相手にもしなかった孫が隠居屋敷を訪ねてくる。 この孫がすごろくのサイコロとなって徳兵衛の隠居人生は進み始める。 祖父と孫の間に芽生えていく愛情が読んでいて本当に楽しかった。 著者の本は何冊も読んだけれど、この本が一番好きかもしれない。