債権回収業務に当たる若い男性銀行員が主人公の物語。対する債務者は、技術者としては優秀でも経営のセンスはゼロの工場経営者など、一癖も二癖もある人達ばかり。最も強烈に感じられたのは、怪しげな新興宗教の章(タイトルは「振興衆狂」)です。信徒たちが主人公の職場に徒党を組んで押しかけたり、帰り道で待ち伏せをしたりしていて超コワい。「上位者の命令を神の言葉と信じて、見知らぬ他人に平気で牙を剥く」という表現が印象に残りました。不良債権問題についての基礎的理解も得られます(?!)。