映像が見えるような文章

クリスティの作品なのに、殺人事件は起こらないし、探偵もでてきません。 でも映画を見ているように感じられました。そしてその場に居合わせたように、温度とか匂い、美味しくない料理の味などが伝わってきます。 もちろん、登場人物の思いや考えが良く描かれていて、彼女の力量を思い知らされます。読み終わって本を閉じたときに、主人公が心から離れると、今度は自己の内省を促されます。