あまりにも直訳すぎて淡々とした感じを受ける部分も多い半面、表現豊かで哲学的な言い回しも多く、心の中へ食い込んでくる言葉に読み応えがあります。
抽象的に表現される登場人物の心情を、サラッと読み流すのではなく、ひとつひとつ噛み締めながら読むのにふさわしい本だと感じたので、誰にでも薦められるような軽い本ではないと思いました。
私は、帯に書いてあるように「涙があふれでる」ということはありませんでしたが、出会う人によってどれだけ人生が左右されるものなのかを考えさせられた小説でした。
日本語に訳されたことによって受け止め方がずいぶん変わってしまう内容に感じたので、ドイツ語原文で読めたらいいなぁと思いました。
読んでよかったと思います。
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