高橋健二先生訳
この作品は本当に考えさせられる名作です。
私は最初、この作品を少し取り違えていたようなのですが、非常にグノーシス主義的で、孤独で、哲学的なことに思いをはせる主人公がとても切なく、重い。
なかでも作品名にもなったマックス・デミアンのカインとアベルに関する見解は、まさしく目からうろこで、たちまちこの作品に魅せられてしまいました。
人生に悩んで行き詰ってしまいそうな時、是非この本を読んでほしいです。
デミアンの改版は二冊出版されていますが、こちらは高橋健二先生訳。もうひとりの実吉捷郎先生訳と比べると、少しだけ語り方が質素というか、こざっぱりとしたような印象を受けます。(その他の違いは、一人称は高橋先生は私、実吉先生はぼく、等)
この作品が好きな読者の方には、是非両方を読み比べてみると面白いかと思います。
ただ、ざんねんだったのが、400円とお安いせいか、表紙がぺらぺらだったと言うことと、字の大きさが文庫本サイズにしては大きめで、中々読みなれず読みにくかったです。ご参考まで。
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