すべての男性、そして女性に

著者の作品は「生物と無生物のあいだ」に続いて2冊目。 当方はいわゆる理系(くずれ)。分子生物学は専門外だが、本書は、その他の著書と同様、理系の先生にありがちな難解な文章ではなく、かといって、小説のように行間を読み切らないと理解できないような文章でもなく、とても分かりやすく流麗に書かれている。 出張中の新幹線の中で一気に読んだ。むさぼるように読んだ。 (オスとは)ママの遺伝子を、誰か他の娘のところへ運ぶ「使い走り」。 これが本書のすべて、そして本書中の最も名言。 この主張を補強し、説明するために、著者は、繰り返し繰り返し、分かりやすく書いている。ただ最終章は、蛇足に思われたが。 内容は一般向け。本格的な内容を求めている向きには不足かと思われる。 ただ、そういう方はステップアップして、専門書あるいは原著論文を当たっていただけばよいわけで、知的好奇心を満たしたいすべての人にオススメする。 私は男であるが、ある意味、ほっとした。何となく、これから楽に生きられそうだ。 そういう意味では、すべての男性に、そして男性とともに生きる女性に読んで頂きたい。