本格的だが読みやすいw

光文社のこのシリーズは同じ亀山郁夫氏の「カラマーゾフの兄弟」をずいぶんも前に読み、初めてのロシア文学で有りながらかなり軽快に読めた記憶がありましたが、この「罪と罰」に関しても秀逸の出来だと感じました。 「罪と罰」は長年にわたり、新潮文庫の工藤精一郎氏のモノを愛読されておられる方も多いかと予想されますが、2つを比較した点を簡潔に触れておきますと、、、 1.同じ文庫で有りながら、近年フォントが大きくなった新潮文庫版よりも光文社の方がさらに文字は大きい感じです。 2.これは光文社版の売りだと思いますが、巻末の「読書ガイド」が極めて親切です。特に時代背景や作品の理解を深める上での知識が凝縮されており、行間を読むのには非常に有益だという気がしました。(1巻では1865年当時のペテルブルク市内の地図及びラスコーリニコフの下宿周辺の地図まで有り思わずほくそ笑みましたw) 3.内容の読み比べをしましたが、個人的には光文社訳の方が多少フランクなくらいで大きな相違点は無い感じでした。 以上、こうしてみると光文社の「罪と罰」の方が良いように感じいますが、勿論欠点も有り、それは矢張りコスパでしょうw おおよそですが、新品で考えると光文社版は新潮文庫の2倍の値段がコンプには必要ですから、それを高いと見るか安いと見るかは個人個人で相違するかと思います。 特に、光文社版は中古市場でもまだ割高ですからそれを鑑みるとトータルとしての評価は難しいモノがある気がします。 ただ、個人的には★は満点です。今後もこのシリーズは手を出していく公算は高いですかねw