タイトルに騙された。これは眼が誕生するまでの進化の過程を述べただけではなかった。眼の誕生が生物に多様性を(特にカンブリア紀の爆発)与えた話である。カンブリア紀の爆発は動物が一気に多様化したのではなく、多様化した動物が化石として残る姿となったことである。そしてその変化は、単に光を検知する器官ではなく、像を結ぶ器官としての眼が誕生したことによって始まったという、「光スイッチ」説と語る。カンブリア紀の爆発に興味のあるものの必読の書である。