初心者にはかなりありがたいベストです!

コロナ禍で生活環境が一変したという方々が多発した世情の中、このベストは個人的に非常に意義のあるものになったと思う。 中島みゆきの音楽は寂寥感が漂う中、どことなく勇気づけられる歌が多々あり、ここに収録されている楽曲の殆どは既に円盤で所有していたりするが、こうして通しで改めて聴くとまた以前と違った感情が沸々と湧き出てくるものもある。 ただ、超ベテランの域に達している方、換言すればオリジナルアルバムの数が膨大にある方の中では、幅広いリスナー向けではあるものの、価格はもう少し上昇しても構わないので、そろそろタイミング的にガツンとボリュームあるベストアルバムを出してほしかったという本音もある。 学生の頃、初めて触れたベストが「singles1」と「singles2」、そこから中古盤でお安いものがあればオリジナルアルバムも蒐集していき、さらなるベストでは位置づけに些か困るような「PRESENTS 16」そして「大吟醸」と揃えていった経緯があるのだが、ボリューム的には1商品扱いとして、枚数が多いベストは「singles1」の3枚組のみ。 しかもそれが、2004年時の作品であるだけに、そこからのベストが本作「ここにいるよ」の他、上記に挙げた「大吟醸」や「21世紀ベスト」が単発ものとなると、如何にライトなファンだからといっても物足り差に欠けるところがある。 他のキャリアの長いアーティストとの比較もどうかと思うが、松任谷由美、山下達郎、長渕剛、そして矢沢永吉等が21世紀に入ってから3枚組レベルのベスト盤を出しているだけに、正直物足りなさが生じてくるのは否めない気がする。(過去のベストと重複している楽曲も多いので、欲を言えば古い曲のバージョン違い等はこの盤ではこだわってほしかった。) ただ、購入して非常に良かったのは確かで、そのポイントとしては歌詞カードのフォントが非常に大きく老眼が入ってきた自分にはありがたかったことと、矢張り初見になるライブ映像が特典としてついていたことだ。 また、このアルバムを聴いたのをきっかけに、オリジナルアルバムがHQCDにてかなりの数2018年に復刻されていることを知り、買いなおしなどを含めて再び彼女の楽曲に触れたくなってきた良い機会にもなった。 色々、書かせていただきましたが、これが彼女の初CDとなる層には非常にお勧めのベスト! 購入しても損は無いか。