前作「感情エフェクト」から、1年7ヶ月ぶりの新作となる「Nicheシンドローム」。 デビュー以来、躍進し続けていたone ok rockだったが、ギターを担当していたALEXの不祥事によりバンド活動は休止となり、開催中だった全国ツアーも同時に中断となる。デビュー2年目にして、またしても大きな壁が彼らに前に立ちはだかったのだ。 その後、ギターのALEXはバンドを脱退し、one ok rockは5ヶ月間の休止期間を設け、バンド活動と全国ツアーを再開する。 結成当初より5人で活動していたワンオクにとって、リード・ギターを担当していたALEXの脱退の影響は大きく、今後4人で活動していくためには、メンバー個々の「成長」が必要だと、彼らに痛感させるキッカケにもなった出来事である。 そういった事情もあり、one ok rockのハイペースの楽曲リリースは「鈍化」してしまったが、逆にそういった経験があったからこそ、今作の「Nicheシンドローム」では、バンドとしての意識やサウンド面に対する「明確な進化」が見られたのだろう。 今作「Nicheシンドローム」では、メンバーの脱退などサウンド面の条件が悪い状況にも関わらず、過去最高の「爽快感」と「ダイナミクス」を感じさせてくれる作品となっている。それらは、改めてバンドと向き合ったメンバーの確固なる決意と、成長があったからこそ作り上げることの出来たサウンドだと思われる。特に個々の持ち味が最大まで活かされたグループ感は、「綺麗にまとめられた」過去3作品とは違う、躍動感のあるエネルギッシュなものとなっている。