生きて帰りたい、と思い続けた宮部が最後に特攻を選んだ理由は、原作では自らの言葉としては語られていない。映画では追い詰められた情念により特攻を選んだ様に感じたが、あれほど冷静に状況を分析した宮部を思うと、どうも釈然としない。映画を見て半年以上経ち、今またDVDを見ると戦争、闘争が人格さえも変えてしまうことは痛ましい。また映画では井崎と伊藤が同一視されていて、原作との違いに今更ながら気が付いた。百田氏の著作物からは心根に葉隠が内在したものが記憶に残ります。影法師もいつか映画化されるだろうか。