都会から遠く離れた農林業の町の旧家における、家父長制や近親相姦の風習。そんな重い題材を扱いながらも、軽妙なタッチでストーリーが展開していきます。言葉を発する人面瘡(主人公の体にできた傷)はいわば主人公の潜在意識のようなもの、という記載がありますが、それは大脳新皮質や側頭葉などとも連携(?)して潜在記憶となっている知識を引き出し、提示してくれたりする優れモノのようです。そんな人面瘡なら自分もほしいと思う人もいるかもしれません。面白かったです。