嘘を聞き分ける耳を持ってしまった尚哉とちょっと残念なところがあるイケメン准教授高槻の民俗学をからめたミステリ9巻目。第1章でら大学3年になった尚哉は無事数少ない友人の難波と高槻ゼミに入れた。ゼミではグループ研究で殺人事件の現場であるトンネルに向かう。尚哉だけが聞こえた声の主は誰か?そこには姉を救えなかった悲しい家族の話が。第3章では難波に耳のことを悟られまた孤独になるのかと悩む尚哉を高槻が佐々倉を誘い季節外れの桜を見ようと旅行へ誘う。楽しく過ごし3人で川の字で寝ていたはずが、丑三つ時に目覚めた尚哉は1人で本物に引き寄せられる。部屋にいないことをもう1人の高槻が気づき佐々倉を起こした。ただ一言 小僧がいない と。高槻と探しに来てくれた佐々倉は鬼に投げられてしまうが、その時もう1人の高槻が現れ高槻と尚哉2人を守ろうとする。相手の心の声が聞こえるが故に孤独になり鬼と化した元は人間、耳を削ぎ落とせばもう心は聞こえないと思っていたのにいつまでも心が聞こえている。だから人を襲い耳を切り落としそれをつければ救われると信じているのだ。そんな姿を尚哉は自分の成れの果てではない、かわいそうな鬼だとやっと理解する。鬼は山に逃げ込むが異捜の林原ともう1人の見えない誰かによって確保される。高槻にしか見えないもう1人の異捜は誰なのか。何故見えないのか。謎がのこる。学校に戻ると異捜からスカウトされる尚哉を難波が救う。難波にとうとう本当の耳のことを伝える尚哉。難波は否定するどころか尚哉をすげえ、マジすげえと驚く。あぁやっぱり難波はいい奴だ。尚哉の母の気分で読んでいる私はグッと来た。早く次巻を読まなくては。