もともとハードカバー版が私の愛読書で、少年文庫版は余命いくばくもない家族用に購入。
最初は「本が重い、内容も重い、つまらない、他の本がいい」とぼやいていましたが、翌日別の本を用意して病院へ行くと「面白くなってきた。気になるから全部読む」と、かなり物語にのめり込んでいました。ひと時でも鬱々とした気持ちを忘れさせてくれたサトクリフと猪熊訳に感謝。少年文庫版は表紙の写真も素敵ですね。補充注文カードの裏に登場人物の名前が走り書きしてあって、これが形見になるのかと思うとちょっと泣き笑い。
昔、外国で昏睡状態の老人の枕元で指輪物語をひたすら朗読していたら老人が息を吹き返したという話を聞いたことがありました。うちの家族はもう治りませんが、良き本の恩恵に与ったという意味では同じ体験をさせてもらったと思います。良き本と、良き本を愛するすべての人に幸いあれ。
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