本も内容も軽く薄い

展開がはやいのに書き方が雑。つじつまが合わないところを無理矢理辻褄合わせしたようなところが多数見受けられる。 シリーズの最初の方はそれなりに面白かったのに、闇の組織だか陰の組織だかを臭わせてきた辺りから話がおかしな方に進んでいき、とんでもない世界まで話を広げすぎ作者自身も収集がつかなくなってしまったのではないかと思う。 ホラーでありフィクションなので「ありえない」話であるのはよいとしても、その「ありえない」が「嘘臭く陳腐」だと途端につまらない話になってしまう。 とくに警察組織の設定はデタラメすぎてイライラする。 昇任試験に合格したからといって、田舎の所轄からいきなり霞ヶ関の捜査一課移動ということはほぼナイ。 また、年中古巣の八王子西署に入り浸っていられるほど、捜査一課の刑事は暇ではない。 時間軸もおかしい。 比奈子、中島保、死神博士、永久、法医昆虫学者ジョージなど魅力的なキャラクターも多く、繊細なところは繊細すぎるほどの描写ゆえ下巻は急ぎ足で書いたのか粗が目立ち、最終的には無理矢理全てをハッピーエンドにして終了と、あまりにスッキリしない出来過ぎた終演。 そもそも下巻は薄いのだから、ページ数を増やしてもっと丁寧に書いてほしかった。 なお、シリーズ途中から「これって某有名作家のパクリなのでは」という疑念が。 警察もの・女性刑事・猟奇惨殺事件・正体不明の組織・それに立ち向かう正義の味方…など、設定が似ているところが多すぎる。 しかし某有名作家はハードカバーから出版される内容も設定もきちんとした中身の濃い読み応えのある小説であり、こちらのような本も内容も薄っぺらいお話ではないことは確かだが。