大正時代の華族の悲恋物語ですが、悲しい結末となったことの背景には(同じ華族でも)武家出身の家と公家出身の家との間における立場や価値観の違いがあったようです。「放置しておくことから利害が生まれ、誰かがこちらの味方に立つ」はずだから問題が生じてもひたすら放置しておく、という「公家の手法」には非常に驚きました。あと物語の本筋とは関係ないところで、大正時代にアイスクリームやババロアが既にあったんですね・・・などという発見もあり、興味深く読みました。