学園マンガの定番は、言わずと知れた「学園祭」。千秋はシュトレーゼマンと音大の1軍オケでラフマニノフのコンチェルト。残された2軍オケは仮装演奏会をやるという、ベタな学園祭風景だなぁ、と思いつつ、二ノ宮演出は、さすがにひと味違う。マングースに変装したのだめが登場したときには笑った。和服の正装で奏でるラプソディ・イン・ブルーの音が、聴衆の歓声と笑い声とともにはっきりと聞こえた。
そして、Aオケの協奏曲。聴衆の度肝を抜く巨匠と千秋の演奏。それに触発されたのだめが「ピアノを弾かなくちゃ」と渾身で取り組む。のだめはほんとうにピアノの美しさに取り憑かれているんだということがこの巻ではっきりした。しかし、シュトレーゼマンは「このままでは千秋とはいれない」という言葉を残してドイツに去る。この巻でのシュトレーゼマンがのだめに対する態度はほんとうにかっこいい。
千秋のかつての恋人との葛藤などもあり、シリアス、笑い、クールさが渾然となって、1巻からこれまででは最高の1巻だと思う。
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