ショパンとドラクロワを中心とした十九世紀パリの物語。 訳文のような文章に最初は戸惑ったけれど、慣れると心地良い。単語一つ一つが選び抜かれた言葉であることが感じられて楽しい。それになにより文章が美しい。 前半は時代背景や人物の紹介が多く何かが起こるわけでもないので読むのに時間が掛かった。しかしそれぞれの人物像や関係性を把握できると一気に面白くなりペースアップ。けれど決して流し読みはせず、一言一句丁寧に読み進めた。大切に読みたいと思わせてくれる1冊。この後3冊がどのうように進んでいくのかとても楽しみ。