子供に読ませたくて購入。
『私に鞭打つ言葉』を小説化したような作品。主人公はまりるなんだろうな。
ニーチェについては前作を別の表現で書いたものという印象。しかし、ニーチェ初心者だったらこちらを先に読んだほうがわかりやすいと思う。また、どちらを自分の子供に読ませたいかと言えば、本書だ。
ただ、私が若い時にこの本を読んでたら、確実に哲学を大学で専門にはしなかったろうな。
よくヒトラーやナチスが自分たちに都合よい部分だけニーチェとショーペンハウアーの思想をナチズムに取り入れたと、戦後の共産主義者から言われていたがまさにそれ。
都合の良い部分だけピックアップしたのが、本書や前作。でも、彼らの哲学はそうとられても仕方ない部分もある。
哲学も生きる知恵の部分がなくもない俗っぽい部分は沢山ある。著者は望んでないし、ニーチェも「私を勘違いするな」と述べてる。
しかし、各哲学者の時代背景や各人の環境を考慮し、かつ彼らが影響を受けた思想を加味すればそうそう読み間違えることもない。
本書読後興味が湧いたら、すぐ哲学者本人の著作にあたることをお薦めする。原田のフィルターは哲学の分かりづらいところをうまく読みやすくしてくれている。しかし、このフィルターで哲学の真髄が視えなくもなっているわけだから。
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