大阪の陋巷でひっそりとささやかな人生を生きる人びとの哀歓が描かれています。著者は『断片的なものの社会学』を書いた研究者として知られていますが、まさに無名な人間の生の断片を丁寧に集めて、タペストリーに織り上げた感じがします。