日常の中で誰もが感じる息苦しさ、生きにくさについて、平易な言葉で考えるヒントを与えている。著者の経験に基づく話もあるが、それだけでなく社会的な視点を忘れない指摘は、よくある「心の問題」に還元して、本質から目をそらさせる俗論と一線を画している。学問的な表現はほとんどないが、そこに社会学者としての真髄を見た気がした。 他の著者の本にくらべ平易ではあるが、視点の鋭さは本書にも共通している。肩肘はらずに読める本ですので、一度手にとってみたらどうか。