『大往生したけりゃ医療とかかわるな』
『大往生したけりゃ医療とかかわるな』著者・中村仁一氏推薦!
「命を延ばす」だけが正しいことなのだろうか・・・。8割の人が、自宅で死にたいと願いながら病院で死んでいるという現実がある。「看取り」の医師が、誰もが必ず迎える死の場面において、尊厳という観点から現在の医療のあり方に警鐘を鳴らす。安らかな最期を実現するために、患者や家族はどのような知識をもって終末期の医療とかかわるべきか、看護師や介護士はどのような思いで患者と接しているのか、医師はどのような思想を持つべきなのか、法制度はどうあるべきか。医師は患者の命を終わらせる最終責任者となる責任を逃れ、機械的に延命のための胃ろうなどの人工栄養を行い、患者を施設に送り返しているのが現状だ。「餓死させるつもりか」という言葉を突きつけられ、自分の意思を表明できない患者の家族は医師の勧めに従うしかない。胃ろうを付けられ、寝返りも打てずじっとベッドに横たわったままの高齢者は30万人とも40万人ともいわれている。本当にこのままでいいのだろうか? 人間には本来、自然に、苦痛なく死を迎える機能が備わっている。無理な延命治療をしなければ、苦しまずに穏やかに最期を迎えることができるのだ。それを邪魔する医療であってはならない。尊い死を家族から奪ってはならない。超高齢社会が到来し、一人ひとりが「我がこと」として考える時が来ている。延命医療の最前線で活躍する外科医から特別養護老人ホームの常勤医師へと転身した著者の「往生の哲学」が、いずれ死を迎える私たちすべてに、生き方への深遠な問いを投げかける。
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