これは、何?

中村勘三郎ファンとしては、彼の写真が表紙にある本だったので思わず購入し、一晩で読破してしまいましたが、読後嫌な気分に陥ってしまいました。希代の歌舞伎俳優中村勘三郎の闘病記ですが、本人の意思は全く感じられず、挙げ句の果てに昏睡状態に陥っている病人の写真まで掲載されていて、ファンでなくとも見るに耐えない物でした。どこの世界に自分の愛する家族の最期の写真を公表する人が居りましょうか?ご本人が快復されて元気になった時に見る写真としてはあり得ますが、ご本人が不本意な死を遂げられた今、何故このような本を出す必要があったのでしょうか?作者の自己顕示欲と弁明に終始する内容で、これは何?と云う感じです。「梨園の妻」とは役者の黒子的存在と思っておりましたが、黒子が黒頭巾を脱いで表舞台に出て来て、故人が安らかに居られるものなのでしょうか?疑問ばかりが残る本で、買った事を後悔した本は初めてでした。