ボルヘスという迷宮

著者を知ったのは、”想像上の生き物を集めた動物園”のような「幻獣辞典」。古今東西の文献から様々な動物…龍、一角獣、神まで…を抜き出し、紹介している本だが、この「創造者」はその動物園の門をぬけた、地続きの世界の出来事のよう。訳者による説明を手すりに、少しずつ進んで行く迷宮は時にわかりにくい観念的な文ではあるが、何やら惹かれてしまう。