学生時代の感性
1982年から86年の「スポーツ・グラフィック・ナンバー」に連載された村上春樹氏のエッセイ集です。当時のアメリカの流行や風物を切り取ったもので、村上さんの独特の考察とあわせて楽しい読み物になっています。筆致も若々しころですね。連載は「羊をめぐる冒険」が発表された直後で、大学生だった私たちの間では、春樹の三部作がブームで、私もはまり、小説だけでなく、エッセイや翻訳もほとんど読んでいました。この時代は、学生運動後の退廃期とバブル期の間にあたり、ニューアカデミズムが出てきたり、比較的、健全な高揚感にあふれていたように思います。時代の空気や、若いころの自分の感性を思い出しました。いい買い物になりました。
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