連合艦隊の長官の遭難、随行していた中将は捕虜として捉えられ、そして秘密文書が行方不明となる事件。当時の国体は「帝国」であり、これらは決して発生してはならない不祥事です。米国との諜報戦の中で大本営は事実を捏造あるいは隠匿しようとします。こんなストーリーが淡々と綴られています。非常に丁寧な取材、大量の文献をあたったであろう、著者の大変なご苦労が伺えます。読み応えのある一冊でした。