哲学者とはいかなる人物なのか。何を、どのように、考えているのか。思考を極限まで厳密に突き詰めたがゆえに実践的であるという、驚くべき哲学プログラムを作り上げたスピノザ。本書は、難解とされるその全体像を徹底的に読み解くことで、かつてない哲学者像を描き出す。哲学の新たな地平への誘いがここに!
凡例
序章 哲学者の嗅覚
第一章 読む人としての哲学者ーー『デカルトの哲学原理』
1 スピノザの三つの名前
2 スピノザ哲学の「源流」
3 『デカルトの哲学原理』第一部ーー方法の問題
4 『デカルトの哲学原理』第二部ーースピノザと物理学
第二章 準備の問題ーー『知性改善論』『短論文』
1 スピノザの二つの技術
2 『知性改善論』と方法
3 『短論文』と神の存在証明
第三章 総合的方法の完成ーー『エチカ』第一部
1 『エチカ』誕生の地
2 『エチカ』第一部(1)--総合的方法の完成
3 『エチカ』第一部(2)--実体と様態
第四章 人間の本質としての意識ーー『エチカ』第二部、第三部
1 『エチカ』手稿の発見
2 『エチカ』第二部ーー身体と精神
3 『エチカ』第三部ーー欲望と意識
第五章 契約の新しい概念ーー『神学・政治論』
1 『神学・政治論』の執筆
2 神学的なもの
3 政治的なもの
第六章 意識は何をなしうるかーー『エチカ』第四部、第五部
1 再び『エチカ』へ
2 『エチカ』第四部ーー良心と意識
3 『エチカ』第五部ーー自由は語りうるか
第七章 遺された課題ーー『ヘブライ語文法綱要』『国家論』
1 スピノザ晩年のオランダ
2 『ヘブライ語文法綱要』--純粋な知的喜び
3 『国家論』--来るべき民主国家論
文献表
後書き


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