先入観の一蹴

スタジアムに行かないければ知らない事は多く、また人それぞれの楽しみ方も多様。 著者は試合そのものより「サポーターの行動」に着眼し、客観的に観戦しつつ、一緒に楽しんだり、悲しんだり、時には冷静に軽蔑したり見たままを言語化している。 初めは選手の名前はもとより、プレースタイルさえ知らなかった著者。 試合を観る為に足しげくスタジアムに通っているうちに、著者の楽しみ方や見解を広めて、Jリーグに嵌っていく様子が淡々と描かれている。 誰でも最初は「初めての事」。 著者はスタジアムに通っていくうちに、みるみる人脈や仲間が増えて最後はプレーオフに入っての2週間で「リーグのない週末」がストレスにさえ感じるようになっている。 ブログから始まった、書籍化。 Jリーグを好きな人も、そうでない人も、これを読めば映画や遊園地感覚で楽しめる人も増えそう。 文中の「サポーターは悲しかったし、寂しかったのではないか」という言葉に凝縮された、肯定も否定もされないサッカーファンの気持ちを代弁してくれている。