おむつをつけるという行為を通じて、育児全体のありかたを考えさせられます。 私は一人目は何の疑いもなく紙おむつで育てました。今、二人目を布おむつで育てていますが、布おむつにする前は迷いがありました。やってみたいけど大変そう、という迷いです。大変というイメージは、自分の体験に基づいたものでなく、知らないうちに周りから植えつけられていったものでした。育児で大変なことは、山ほどあります。おむつだけでなく。その大変なことを、ひっくるめて喜びも生まれてくると思います。でも現実には、手間が喜びや愛情を生んでいるとは思いつきません。手間は手間であり、それをどうやって、便利に、手軽に、負担を軽減させようとしてきたか。その結果が紙おむつです。便利さも、母親の負担軽減も、良いことだし無くてはならないことです。その代わりに何を失ったのか、知った上で、育児をする自分は何を選択していくのか、考えることは重要だと思います。 そういう意味でも、この本は常に、問いかけてくれます。たくさんの情報と選択肢のある現代の育児スタイルの中で、自分らしく子供と向かい合えているか、情報に流されて見過ごしたものは何か、ふっと考えさせてくれます。