9巻に登場する3人の皇帝は、世界史の教科書では名前しか出てこないが、それぞれ「ローマ帝国を存続させるために、今何をすべきなのか」を真摯に考え、行動に移した。統治者に必要な能力は、現状を正確に把握し、将来まで見通す眼力だということを痛感させられる巻である。行動パターンは三者三様であるが、3人とも実に魅力的に描かれている。