1979年に刊行された、製鋼会社を舞台にしたミステリー。社内での派閥争いに翻弄される男性たちと、その争いに参加する資格さえない女性社員たちの人間模様が描かれています。女性社員の役割は男性社員のサポート役及び職場の雰囲気をやわらげる「癒し手」ですが、その「癒し」に夜のお相手つまり不倫まで含まれる(?!)という身も蓋もない状況です。男女雇用機会均等法の成立が85年であり、その数年前という「夜明け前」の時期であったことがうかがえます・・・均等法が真の「夜明け」をもたらしたかどうかは別として。