湊川に繰り広げられた楠木軍の阿修羅の奮戦。さしもの正成も“敗者復活”の足利軍に制圧された。正成の死は、後醍醐方の大堤防の決壊に等しかった。浮き足立つ新田義貞軍、帝(みかど)のあわただしい吉野ごもり。その後の楠木正行、北畠顕家の悲劇。しかし尊氏も、都にわが世の春を謳うとは見えなかった。一族の内紛?勝者の悲哀?彼は何を感じていたか。終章「黒白問答」が、その解答である。
湊川における楠木正成の阿修羅の奮戦ーー。さしもの正成も“敗者復活”の足利軍に制圧された。正成の死は、後醍醐方の大堤防の決壊に等しく、浮き足立つ新田義貞軍の敗北、帝の慌しい吉野ごもりに繋がる。
■湊川帖(つづき)
隣りなき丘
七生人間
霧の中
袖の色
黒い紅葉
龍と虎
破 局
■黒白帖
国土病む
まだ二十一
秋霧の御記
天龍寺船
好色「師直草子」
毒の爛漫
正 行
反 噬
武庫川始末
暗天黒地
血の糸
茨とからたち
彼の番
黒白問答


他のユーザのコメント