総括的だが内容は浅い
著者は2011年にシンギュラリティの概念を知ってから学習塾立ち上げを経てコンピュータが自動的に出題を行うQubenaを開発し教室を運営している方。
時代背景の捉え方、今の学校教育や人々の意識などに対する問題意識としては共感するし、総括的に現行教育の問題点を捉え未来予測している点も頷けるが、「では子どもにPDCAなの?仮説思考(仮説、実行、検証、仕組化)じゃなくて?」とか、「圧倒的能動思考だけが成功者の条件なのか」とか突っ込み所はとても多い。自分の経験談ではなく一つ一つの事柄についてもう少し突っ込んだ分析がされていないところがもったいない。
また本書で紹介されている「AI先生Qubena」自体は公文のマイクロステップと、TOEFL CBTなどのロジックを拝借したもので特に目新しいものではない。算数や英語などはマイクロステップで小さな成功を積み上げたほうが定着率や飽きがこないことは公文が実証しているし、現状の能力を簡単な問題から出題して今の実力を同定するシステムはETSが開発している。(これはAIでもない気がするし)
ただ、これでは「極める力」(「究める力」の文字間違いだと思われる)をどう習得するかの答えになっていない。後半は単なる自分の学習塾の宣伝にしかなってない点は留意したほうがよい。
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