ユマニチュードというケアで人間の優しさを

含蓄ある一冊でゆっくり読み進めていると,認知症高齢者へのケアの域を超え, 自由と平等を主題とする根本的な人間哲学を読み取ることができます。 また,ケアにはユマニチュードに基づく技術(見る,話す,触れる,立つ)が必要なことも 分かりやすく解説されており,豊富な例示も参考になります。 ケアをする方も,ケアを受ける方にも,双方に優しい感情体験が拡がり, コミュニケーションが成立することが説得的に語られています。 本田美和子先生の監修による本書の日本語訳にも思いやりとコミットメントが反映され, とても素晴らしいです。 振り返れば,自分の母親も本書に紹介されたような優しいケアを受けていたことを 改めてありがたく思いました。