2学年目終了。この学年で高柳は、以前ほど先哲の教えを振りかざさなくなった。それは、公民倫理という特殊な科目にフォーカスを合わせるところにこの漫画の特異性が見出されることからすれば残念とも言えるが、他方でそれにより余計なノイズが削ぎ落とされ、物語がより見えやすくなったようにも思う。実際、生徒の心の揺れや行動に多くの照明が当てられるようになり、高柳の妖艶さや奇異な言動は目立たなくなった印象がある。本巻最終話で大学時代のエピソードを挟み、教授を再登場させることで、高柳のニヒルでメランコリックな態度を甘えと喝破させているところを考え合わせると、高柳自身もこの2学年目で成長を遂げていると言えるのかもしれない。
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