新自由主義の思想的な批判や、その結果もたらされた害悪の批判は数多いが、新自由主義の本質を突いた著作は少ない。この著作は新自由主義を「階級権力」の回復と捉え、その歴史を概括している。この視点に立ってこそ、個々の現象の本質があらわになり、いかに新自由主義に立ち向かうべきかの展望も生まれる。 また、この著書はリーマンショック前であるが、新自由主義が金融危機・恐慌を起こすことを予言している。その一点だけでも、この著書を読む価値がある。