心に染みる文章

著者の言葉の一言ひとことが、薬のように心に染み込んできます。文章自体も巧みな比喩表現が用いられ、大変読みやすいです。私が今まで心の奥底に抱えていたまま言葉に起こせなかったことを代弁してくれ、「そうだ、私があの時感じていた気持ちはまさしくこの通りだ。」と思いながら読み進めました。親に虐待された重たい経験はなかなか人に言う機会がないので心の奥に澱のように溜まっていきます。そのどんよりした感情を明確な言葉として認識することによって、心の中が整理されて軽くなったように感じました。自分の体験を一人で抱え込んで苦しんでいる全ての人に勧めたい一冊です。