時代が産んだ猛女

これは身分というものが存在した時代に育った、 猛女の伝記である。夫の斎藤茂吉や息子の北杜夫に 比べたら、著者は孫であるので、そのワガママな 一生を楽しむ余裕がある。もし著者が実の娘で、 冷徹な目で斎藤輝子を書くことが出来たら、 さらに面白い書物になったと思う。