面白くて為になる

著者が主宰するサイト「KINBRICKS NOW」で発売を知って、すぐに楽天で購入しました。 じつに面白い。 帯の惹句が「明治維新+高度成長」とあるが、まさにうまく的を射ている。 「励志書籍(れいししょせき)=創業者の成功物語」の大ファンを自任する著者だけに、時代の転換点で躍り出た傑物8人の半生が、軽妙な筆致で活写されている。 混乱とお祭り騒ぎのなかで、波乱万丈の挫折と成功を繰り返した男たちの物語は、へたな小説よりはるかに面白い。 読み始めて、(どうせ最後は成功するに決まっていると、分かっているのに)手に汗を握りながら、8人の風雲児たちに同化して、一気に読み終わりました。 この本のすぐれたところは、単に読み物として面白いだけではなく、現代中国を知り尽した著者の視点が、新鮮なこと。 読み終わると、「天安門事件」を挟んだこの30年の中国の経済的な流れが、自然と頭の中に刷り込まれていて、良くも悪くも中国という国や人びとのことがこれまでと違った目で見ることができるようになること。 現代中国入門の書としても一級だと感じました。 まさに(講談社の昔のキャッチフレーズのように)「面白くてためになる」本だと思います。 また、人生がつまらないと感じている若者にも一読をお勧めしたいです。